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なかなか痩せられない方へ、新しい肥満症治療薬のご紹介

食事を減らしても運動をしてもなかなか痩せられない方、多いのではないでしょうか?

次の手段としてお薬に期待している方も多いと思います。

実は、食事の内容や習慣によってお薬の使い分けが重要になります。

1.甘いものが好きな方

甘いものがやめられない…そんなあなたには糖質の吸収を抑えるお薬や余分な糖を尿にまぜて排出するお薬が向いています。

これらのお薬は、糖尿病がある肥満症に保険診療で処方できます。

副作用として低血糖や膀胱炎等の尿路感染リスクが高いため、医師の診察が必要です。

2.脂っこいものが好きな方

とんかつやからあげ等、脂っこいものがやめられない…そんなあなたには脂肪の消化吸収を抑えるお薬が向いています。

近々、市販されることになったお薬です。

アライ(一般名:オルリスタット)というお薬で、食事から摂取し、体に吸収される脂肪を30%カットします。

脂肪の吸収を抑制し、便と一緒に排出します。

下痢や脂溶性ビタミン欠乏などの副作用があります。また、通称『油もれ』という無意識に肛門から油が漏れてしまう場合があり、服用にコツが必要なお薬です。

一度医師にご相談いただいてから内服を検討した方が安心なお薬です。

3.大食いの方

食べてストレスを解消するタイプやついつい食べ過ぎてしまう…そんなあなたには食欲を抑えるお薬が向いています。

ウゴービという注射薬で、胃の運動抑制効果と食欲抑制効果があります。

胃の運動を抑制するため、吐き気や悪心、嘔吐、便秘、お腹のハリ等の副作用が多くみられます。

以下の条件に当てはまる方へ、医師の診察のうえ処方できる注射薬です。

 高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか有し

  • BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
  • BMIが35kg/m2以上                         のいづれかに当てはまる方

しかし、ウゴービは薬価収載がされていないため、現在処方の目途がたっていません。

糖尿病を有する方であれば、マンジャロというGLP1とGIPの合剤が新しく発売されています。

従来のオゼンピックやトルリシティに比べて体重減少効果が高いという報告もあり、当院では従来のGLP1から切り替える方が増えています。

リベルサスというGLP1の内服薬もあり、糖尿病を有する方に処方できます。

といっても、食事の量や内容、食べ方の改善と、適切な運動を行うことが前提です。

生活習慣を改善していてもなかなか痩せられない方、ぜひご相談ください。

くすりはリスクです。副作用がつきものですので、豊富な知識をもった医師が丁寧にご説明いたします。